南丹市商工会女性部長 片山浩美さん

2018/12/21

 南丹市商工会女性部では平成27年度より「学び、和み、賑わい」をキーワードに3つの委員会を構成。平成29年度においては、広報誌などで発信していく「学びと発信委員会」、部員同士の交流を図る「和みと交流委員会」、女性部の活動をPRする「賑わい事業委員会」の各委員会で企画し活動しました。役割を与えるのではなく、自主的に参加しやすいように、3つのいずれかの委員になってもらっています。現在、女性部員は約70名。京都府下では、かなり人数が多いほうです。八木町・園部町・日吉町・美山町の4町が合併した南丹市では、まだまだ部員同士で顔と名前が一致しないということもありますが、今後も交流を重ねながら、より一層女性部を盛り上げていきたいところであります。
 「和みと交流委員会」では、平成29年度は糸曼荼羅アートを作り、フラットマンドリンの素敵な音楽を鑑賞し、ランチを食べるなど非日常のひと時を過ごすイベントを開催。たくさんの部員が参加し、交流を深めました。「学びと発信委員会」では、女性部の広報誌『Clover(くろーばー)』を作成し、年に2〜3回、カラー4ページの広報誌で、活動報告や部員の経営する会社やお店の宣伝を掲載。これを読んで少しでもみなさんに興味を持っていただければという思いで試行錯誤しながら発行しています。
 「賑わい事業委員会」では、毎年開かれている商工祭で、振る舞い豚汁の出店や、市などが主催するイベントで子ども向けの出店などをしています。
 南丹市は、大阪府、兵庫県、滋賀県、福井県と隣接している特殊な地域。エリアもかなり広いのが特徴です。この数年、IターンやUターンによる移住者も増えています。20〜40代女性で起業した方が女性部に加入していただいているので、その方たちに刺激をいただき、これまでがんばってこられた部員さんと交流されることにより、女性部に入ったからこその出会いや出来事があり、この幅広い年齢層の交流のおかげでお互いに感化されることも、たくさんありますので、その良さも伝えながら世代や地域を超えて共に協力していけるようにと願っています。


南山城村商工会女性部部長 木野 友美子 さん

2018/12/21


 右:南山城村商工会青年部 蛭川尚 部長

木野:京都府唯一の村である南山城村は、部員数も少ないので青年部と女性部、いつも合同で協力してやっています。メインの活動としては南山城村商工会が主催している夏祭り「京・村まつり」。都市とむら、親と子をつなぐというコンセプトで、やまなみホールと木津川河川敷を会場としており、企画や準備から関わっていて、昨年、きゅうりの一本漬けや飲みものを販売しました。毎年7月末の日曜日に開催しています。準備として河川敷の清掃作業もおこないます。
蛭川:子連れのファミリーを中心に、毎年、延べ1,000人ほど来場していただいているようです。僕は兼業で土木をしている仕事柄、会場の河川敷をショベルカーで整えたりすることもあります。カヌー体験や魚つかみなどが人気で、竹水てっぽう作りや宝探しもあり、フォトコンテストも同時開催しています。
木野:秋は11月に、役場が主催している「むら活き生きまつり」へ出店しています。高山ダムにあるグランドで収穫祭をしており、地元で収穫した野菜が売られるなど、たくさんの出店があります。女性部では、お餅を焼いて、ぜんざいを売っています。ぜんざいは、前日から仕込んでいます。
蛭川:青年部は、毎年、炭火で焼き鳥を焼いています。作り方は先輩からの伝統を引き継いでいます。炭は、実は、自家製なんですよ。村の椎茸農家さんに木材を納品しているのですが、規定に合わなかったものを引き取り、それを炭にしているんです(笑)。その炭を使って焼いています。焼き鳥を100本以上並べて焼いていくのは圧巻で、毎年とても人気があります。昨年は1,200本用意していたのですが、おかげさまで午前中に売り切れました。
木野:年が明けて1月の終わりには、管外研修として京都市内にある丸益西村屋さんで「友禅染め」を体験してきました。その日1日で作り上げられる「京友禅体験入門コース」です。こちらもやはり女性部と青年部と合同で行きました。手ぬぐいやランチョンマットなどたくさん種類があり、現地で選べるので、私はブックカバーを選びました。
蛭川:僕は、スマホケースでしたね。
木野:その後、錦市場で京野菜のランチのコースをいただき、それぞれ事業のヒントを得るために探索しました。部員同士、なかなか集まる機会も少ないので交流も目的としています。 蛭川:事業の販売促進につながるヒントを得る資質向上を目的としたものです。青年部8人・女性部10人と、とにかく少人数で、そのうえ各事業には部員全員が参加できるわけではないことから、これまでの事業を毎年ちゃんと継続していくことも目的となっています。すでに青年部を卒業しているOBの方も参加してくださることもあり、サポートしていただきながらがんばっています。
木野:それぞれの事業が忙しいのもあり、そもそも人数が少ないこともあり、とにかく青年部と女性部で仲良く協力していやっていけたらと思っています。
(敬称略)


長岡京市女性部長 山本 順子さん

2018/12/21

 平成29年度は活動テーマを「交流」として、広報誌『すみれクラブ通信』を創刊。補助金を申請し、毎月発行しました。広報誌制作の意義として“コミュニケーション”が挙げられます。記事について話し合ったり、取材で事業所や地域のことを知ったりすることができますよね。主張発表大会など連合会などの活動の報告もしていますが、読みやすいと評判です。デザイナーの部員さん、または印刷業をしている私が、直接、お店に出向いて取材して記事をまとめています。裏表2ページとはいえ毎月の発行は大変でしたが、部員のお店は無料で取材、紹介することで、部員獲得にも繋がっています。商工会の会報に同封されるだけでなく、行政の協力のおかげで図書館や公民館などに置いてもらったり、JRや阪急など鉄道会社の協力を得て市内の各駅にも置かせてもらっており、店舗をしている事業所は、掲載後に満席になるなどの効果が出てきています。イベントも数回に渡って告知したおかげで、集客が増えました。
 地域振興としては、年2回、夏祭りと長岡京ガラシャ祭で、ウッドピースアクセサリー作りや缶バッヂ作りなど子ども向けに出店しています。また、桂塩鯛さんによる落語会を開催。落語の後、塩鯛さんを囲んで食事をとったり記念撮影をしたりしました。また、平成29年は、2市1町の女性部での交流会も初めて企画しました。
 そのほか“地元民お勧めの穴場”をめぐるコミュニティバスを利用したツアーを企画運営する補助金事業があり、平成30年度に採択され進行中です。長岡京市は京都駅から10数分ほどの立地条件でありながら認知度が低いので、京都への観光客を呼び込めないかと企画したものです。いい店なら部員以外の店でも紹介する予定で、部員勧誘にも繋がればと考えています。平成30年度のテーマは「交流そして、挑戦」。企画部を作りました。さまざまな世代の部員の活発な交流に繋がればと考えています。


大山崎町女性部長 本部千賀さん

2018/12/21

 平成29年度は町制施行50周年記念イベントがありました。商工会本会がこれまでハートの地形をテーマにPRしてきたので、女性部でも観光PRのためのハート型のモニュメントを作ることになりました。大山崎町の特産でもある竹を使い、大山崎竹林ボランティアさんが制作。同ボランティア所属の一級建築士山本さんの設計です。龍谷大学政策学部の学生たちも手伝ってくれて完成したものを、JR山崎駅前にある「妙喜庵(みょうきあん)」の前に設置させていただきました。女性部は竹を切るのを手伝い、お茶やお菓子を運ぶ愛情面でのサポートなど。青年部は12月にライトアップしてくれました。後ろにはベンチもあり、そこに座って撮影できるようになっています。いわゆるインスタ映えも狙ったもので、平成30年度はハートフォトコンテストというInstagramでのコンテストも開催しています。
 青年部との合同事業として「PRカード事業」があります。大山崎の名所や、部員の事業所を紹介する名刺サイズのカードを作成し、それをJR山崎駅前に設置しています。カードの種類は50数枚。駅でお店や名所をまとめて紹介しているほか、それぞれの事業所や名所で名刺といっしょに渡すなどの活用もしています。
 また、平成29年度から、離宮八幡宮で毎月開催される「すてき発見市」などで「ハート型コロッケ」を出店。毎月出店できるようがんばっています。ハート型にするのに手間がかかり苦戦しています(笑)。  部員は20人ほど。最近、若手部員さんも入り、たくさんアイデアをもらって楽しく活動しています。先輩方の話も本当に勉強になるので、年齢層が幅広くなって心強いです。カフェをしている若手部員さんもおり、先輩部員たちがお茶をしにいったり会議をしたり、そこでの顔が見える交流が部員の広がりにつながっているように感じています。

精華町商工会女性部長 清水眞理子 部長

2018/12/21

 地域に根ざした女性部ができる事業ということで、社会福祉の観点から独居高齢者に対して、年2回、お弁当づくりを毎年しています。プロを含む10人ほどの女性部員が朝8時半に集合。みなさん手際良く協力して作るので、11時ごろには配達ボランティアの方に配送していただいています。対象は一人ぐらしの概ね70歳以上の独居の方。それぞれ500円を負担していただきますが、「同じ価格でも業者のお弁当とは大違いだ」と大変好評をいただいています。白米ではなく古代米の「黒米」を使い、おかずは旬の食材を使って、よりよくおいしく食べていただけるように愛情を込めて作っています。2017年度のメニューの一例は、かぼちゃとがんもの煮物、サーモンとなすとパプリカの甘酢あんかけ、きゅうりの酢の物、巨峰。なるべく地産地消ということで、かぼちゃやナスなど地元で採れたものを使い、地域の福祉センターの調理室で作っています。
 また、事務局にお手伝いをいただきながら「女性部便り」を年一回発行しています。経費節減のために広告を掲載するなどの工夫もしており、精華町商工会女性部だけではなく全商工会員さんに届けています。画像を盛りだくさんにして、これを見れば一年間の活動をわかっていただけるよう、みんなで構成やレイアウトを考えて発行しています。
 精華町の女性部だけでは人が集まりにくいことも多いため、相楽地区(精華町・木津川市・笠置町・和束町・南山城村)の女性部に声をかけるように心がけており、昨年度は、マナー研修や日帰りの管外研修を、相楽地区合同でおこないました。精華町商工会女性部は50周年を超え、役員も高齢化してきていますので、若い方に新風を巻き起こしてもらいたいものですが、大手商業施設ができ小売店の経営が難しい現状があります。女性部ががんばっているというところを見ていただき、地域の方も元気になっていただけたらと思っています。