京北商工会女性部では、北山杉の魅力を知ってもらうことを目的とした「森のCafé」という移動カフェのようなイベントを継続事業として活動しています。
当事業は「地域資源の発掘」ということで、女性部で京北中を見て回ったときに、北山杉の杉木立ちの魅力が一番ではないかと考え、まず女性部のテーマとして、「北山杉の魅力を伝える」ということが決まり、そこから2016年度に始まったものです。
初回は、春に京北の桜の名所のひとつである常照皇寺のふもとにある空きペンションを借りて、その窓から見える杉木立ちの景色を眺めてもらう土日2日間限定のカフェをおこないました。
そして、秋にも同じペンションで地元の事業者の方の協力を得て、女性部一押しの一品を9品集めた弁当「京北・森のアラカルトランチ」を予約限定で提供しましたが、お陰様で大変好評でした。
お弁当箱やお箸も杉で作成し、地域の資源である「北山杉」をPRするとともに、自然豊かな環境のなかでくつろいでもらう雰囲気を演出しました。企画や宣伝は若い世代が、カフェやお弁当の準備は年輩の方が中心という風に、部員は幅広い年齢層であるメリットを活かせた事業となっています。
2017年度は、毎年京北で開催されている「木こり技能大会」の会場で『森のCafé』を開催し、森のコーヒーを提供しました。
森のコーヒーとは、北山杉で作ったコーヒードリップセットに無農薬栽培「森のコーヒー」の粉を入れたコーヒーで、木の雰囲気を楽しんでいただけるものです。普通のコーヒーと2種類用意しましたが、やはり森のコーヒーのほうが人気でした。あいにくの悪天候だったのは残念でしたが、杉を使った看板を出し、こちらも好評でした。
また、2017年度は、全国商工会女性部連合会(全女性連)が募集している「おもてなし交流事業」に応募し登録されました。
『樹齢800年!伏条台杉群の森を体験』というもので、京都府自然環境保全地域に指定された片波川源流域にある、伏条台杉群をインストラクターと共に観にいき現地でお弁当を食べてもらうというツアーです。府外の女性部の方にも、京北の魅力を伝えていけたらと楽しみにしています。