2018/12/21

京丹後市商工会女性部長 森祝子さん

 風合い豊かな丹後ちりめんで知られる丹後地方は、日本最大の絹織物産地。丹後半島の大部分を占める京丹後市は、峰山町、大宮町、網野町、丹後町、弥栄町、久美浜町の6つの町が合併した市で、海と山に囲まれた自然豊かな地域です。合併によって京丹後市商工会女性部は約280名の大所帯となりエリアも広範囲となりました。
 合併10周年記念事業として、「京丹後らしさ」をコンセプトに京丹後の魅力と女性部の活動をアピールすべく、絹をイメージしたお菓子「きぬの果」を開発しました。丹後は「絹」と「果物」の産地でもあるため“絹と果物を使ったお菓子を平成28年度から取り組み、15名のプロジェクトチームで一年かけて開発しました。絹、ぶどう、桃の3種類のゼリーで、白いゼリーは絹をイメージしており、シルクパウダーを使用したヨーグルト味で金粉が散りばめられています。果物のゼリーは、果汁たっぷりのジュースに、「ぶどう」「もも」の食感を大事にし、口に入れた時の「ゴロ」っと感を出す為大きさと形にこだわりました。
プロジェクトチームのメンバーは製菓の商品開発については素人。ゼリーに決定してからも、果物の種類や堅さなど試行錯誤しました。問題の製造と技術においては、部員の業者の協力を得る事ができ、考案、開発は「商工会女性部オリジナル商品開発チーム」が進めて行きました、プロの意見を伺いつつ一つひとつハードルを乗り越えて完成。パッケージデザインや商品名のロゴも部員たちで考えました。平成29年4月に販売を開始し、現在、アミティ丹後、久美浜駅、戸田風月堂、道の駅丹後王国「食のみやこ」、道の駅「てんきてんき丹後」「くみはまサンカイカン」などで販売中。丹後地域地場産業振興センターの「Tango Good Goods」に選定され、京丹後市の「京丹後スイーツ」にも登録されました。
是非、丹後の味をご賞味ください
 また、地域振興事業として例年10月の商工祭では初日に「夢よさこい」というステージを女性部が担当。今年で17回目を迎えます。女性部員も丹後ちりめんの衣装を着て、受け継がれてきた踊りをステージで披露。 模擬店では「きぬの果」と共に、地元産のさざえと海苔の炊き込みご飯「さざえめし」を販売しています。旅館を経営する部員もいるためプロの味で人気です。
 そのほか着物に触れていただきたいという思いから合併10周年記念事業「着物で落語」の講演会も開催しました。
6支部のカラーも尊重しつつ広域的な活動を目指し、地域振興発展と、京丹後を元気に盛り上げる事業を活発に活動しています。