福知山市商工会は、大江町・三和町・夜久野町の旧3町が合併した商工会です。この旧3町は福知山市を挟んで離れているため、互いの町への移動は片道1時間ほどかかるところもあります。そのような中ではありますが、それぞれの支部を中心とし、それぞれの地域のお祭りやイベントに積極的に参加し地域振興をおこなっています。例えば、大江町では2月に子どものマラソン大会「鬼っ子マラソン大会」が毎年開催されますが、女性部からはカレーで出店をし盛り上げました。
メインの活動としては「紙芝居事業」を2014年度からおこなっています。学校や保育園、児童館、老健施設や老人会などで活用していただけるように、それぞれの土地に昔から伝わる民話を紙芝居として作成し、それを地元で公演する事業です。
当初の事業により、大江町には3つ、三和町と夜久野町は、それぞれ1つずつありましたが、2016年からの2年間の活動により、3町とも紙芝居を3つずつにすることができました。最初の5つの紙芝居はそれぞれに地域の小学校に紙芝居の制作をしていただきました。その後、プロの方に描いていただいた地域の歴史に触れるものや、部員さんたちが描いた地域の民話の紙芝居を制作しましたが、これも上手に描かれています。かなり大きなサイズで色々なところで公演していますが、ご年配の方を中心に、大変好評をいただいています。例えば、この2月にお寺の地域婦人会より依頼されて、お寺の境内で「大江の蚕伝説」を上演しましたが、その会場のお寺が物語に登場したのです。地元のみなさんは、おおいに盛り上がっておられました。過去には福知山在住の落語家の桂三扇(さんせん)さんにお越しいただき、紙芝居の語り部の講習会を何度か開催したこともあります。それぞれの地元で公演したり、別の地域で別の地域の紙芝居を公演したりします。みなさんに喜んでいただけますし、交流という意味で、地域の活性化させる事業として意義があると感じています。
2018/12/21