笠置町商工会女性部では、笠置さくらまつり(4月)、笠置夏まつり(8月第1土曜)、笠置もみじまつり(11月)、全国ご当地鍋フェスタ(12月第1日曜)と、笠置町4大イベントへの出店がメインの事業として地域の活性化に役立てればと活動しています。
笠置町は、京都の南東部に位置し、南は奈良県に隣接しており、京都府で一番小さな町です。
が、四季を通じて豊かな自然を感じられ、休日には多くの観光客で賑わいます。
なかでも力を入れているのは、各イベントで提供する『きじ釜飯』です。平成8年に商工会が特産品の開発を行った際に、笠置町で飼育・販売されている「きじ肉」に着目して女性部が中心となってレシピを考案したものです。そのレシピは改良されつつもずっと伝え続けられています。
もち米と米を配合してきじの出汁で炊いたところに、別途、野菜(人参・椎茸・たけのこ・ごぼう・薄揚げ)をきじの出汁で煮たものを混ぜ合わせ、さらに、その上にきじ肉を乗せたとても贅沢なレシピです。前日から仕込みを始めるなど準備も大変ですが、すべてにきじ肉の味がしっかりついており、地元を中心に人気です。いままでに最高に作ったのは280食にもなり、毎年、昼までには売り切れてしまい、大変好評を得ております。
笠置夏まつりでは、季節柄きじ釜飯は作らずに、飲み物を中心に、わらび餅などで出店しています。
また、同じく平成8年に商工会で女性部が中心となって開発した『ゆるぎ飴』を各イベントで女性部が販売しています。『ゆるぎ飴』は、ゆるぎ石をモチーフにしたもので、笠置町笠置山を境内とする笠置寺にある石で、そこは後醍醐天皇が鎌倉幕府から逃げてきたときに奇襲を受けた場所とされており、山の上から落とす武器として置かれたという言い伝えのある大きな石です。『ゆるぎ飴』は、イベント以外でも、笠置町商工会、笠置町産業振興会館、笠置いこいの館でも購入していただけます。
町を舞台にボルダリングを題材にした映画『笠置ロック』のおかげで少し知名度が上がっているようです。個人商店をしている部員が多く、みんなで協力して交代で出店していますので、ぜひイベントにきて特産品を食べていただきたいと思います。